Media-Studies

担当教員:桂 英史 教授
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メディア研究特別演習は、全部で5つに分かれている特別演習の最後にあたります。
前半は、高野美和子さん・吉開菜央さん・木村絵理子さん・阿部真理亜さんをメンターにお迎えし、初日には身体表現のワークショップを行っていただきました。その上で「即興性」や「コントロールされていない身体」などをテーマに、身体と映像の関係性について、個人課題とグループ課題を通して向き合いました。
後半では、詩人のカニエ・ナハさんをメンターにお迎えしました。まず桂教授とカニエ・ナハさんから、本と本にまつわる表現についてレクチャーをしていただきました。そして、伝統的なメディアである本をオブジェとしてどう捉えるかということに、各自でのリサーチと制作を通して取り組みました。
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「1分以内、モノクロ、サイレント、カメラ固定、撮影中のモニター確認なし、無編集」。これはリュミエール兄弟が映画を発明した当時の技術的な制約でした。今一度この条件下に戻り、身体性や即興性を踏まえて、動くものをどう捉える(キャプチャーする)のかという課題について考え制作を行いました。

人が集うということができない今、どう人の身体を動かし、人から動かされることができるのか。グループに別れて勝手に動いてしまう身体の所作やコントロールすることが難しい身体の自由奔放さについて模索し、他者と相互に影響し合う関係についての映像作品を制作しました。

誰にとっても身近な本。本は歴史的に知識を伝達するメディアとしてだけではなく、知の権威としての存在感も発揮してきました。本演習の《オブジェとしての本》という課題では、メディアとしての本あるいは本の物理的な存在感を歴史や文化の側面から再考し、メディアとしての本あるいは本という知の権威をオマージュする作品を制作しました。

OPEN STUDIO 2020 - ONLINEOPEN STUDIO
メディア研究特別演習