カリキュラム

学部で修得した専門分野とは関係なく、1年次前期では入学者全員がメディア映像専攻の修士課程を修了するために必要とされる、映像技術やデバイス技術、身体表現やコミュニケーションに関する表現技法あるいはそれらの高度化に向けた方法論を専門的かつ集中的に修得します。1年次後期からは各研究室に分かれて、個人がめざす表現についての先行事例調査や開発研究を担当教員の指導のもとに深化させていきます。教育研究の成果は、横浜市との共同事業として企画・運営されているOPEN STUDIOやMedia Practiceで展示・公開されています。

開設科目

買上作品

メデイア映像専攻では、修了制作作品の内、特に優秀な作品は本学が買上げ、本学大学美術館に収蔵されます。

主な買上作品

  • 田村友一郎「NIGHT LESS」
    (映像インスタレーション、2010年)

    全編がGoogleStreetViewのイメージだけで構成されたロードムービー。ネブラスカ、千葉、アラスカ、ポルトガル、マルセイユを舞台に国を越えて物語は繰り広げられていく。

  • 古澤龍「Invisible Layer」
    (映像インスタレーション、2012年)

    絵画の画面に映像を投影し、さらに展示空間の明るさを完全に制御することで、画面上に合成される絵画の図像と投影画像の見え方を変化させている。立ち上がる風景イメージは空間性や時間性などが多様に変化していく。

  • 青柳菜摘「孵化日記2014-2015 」
    (映像インスタレーション、2015年)

    孵化日記は、メタドキュメンタリーのシリーズである。 ある蝶の幼虫を探しながら、東京に住む「自分」と、見過ごしていた「自然」との関係性をヴィジュアルとナラティヴによって露見していく。制作の過程でその時々の「自分」を介在させつつ映像におけるドキュメントを脱構築しようと試みた。

  • 山内祥太「コンドルは飛んでゆく」
    (映像インスタレーション、2015年)

    3DCG映像とアジの開きのオブジェのインスタレーション。映像は現実世界とCG世界を舞台に旅をする構成で、世界と私たちの関係性を暴き、映像の物質性を問いただす内容。アジのオブジェは、平面性と立体性を内在しており、鑑賞者を現実か夢かわからないような、中立的な世界に引きずり込む。

  •