メディア映像専攻について
メディア映像専攻は、メディアという概念や技術を通じて人間が行うさまざまな表現行為を問い直すことによって、映像表現、メディア表現、パフォーミングアーツなど、異なる領域での新しいイメージ創造の地平を切り開くことに挑戦しています。従来の芸術が向き合ってこなかった社会的かつ同時代的な諸問題に対して多様な側面から教育研究にアプローチし、新しい技術を用いた展示やプレゼンテーションの提案をしながら、多様な分野で表現者として創造的な活動を行うことのできる人材の育成をめざしています。
学外との連携
メデイア映像専攻の各研究室ではフランス、カナダ、台湾、コロンビアなど国際的な教育研究プロジェクトをはじめ、横浜美術館や神奈川芸術劇場との連携事業、放送局や出版社あるいはデベロッパーとの共同事業、精神衛生保険施設やNPOとの連携による地域連携プロジェクトなどが進行しており、メデイア表現を用いた多様な教育研究活動をとおして、専攻の教育研究が社会に開かれる可能性を探究しています。
求められる専門性と創造性
メディア映像専攻は従来のメディアやジャンルにはない先鋭な芸術表現やプロジェクト実践を探求する場です。芸術系やデザイン系の学部で映像メディアを用いた表現を修得した方はもとより、音楽や身体表現などの専門分野をもち、メディアを用いて、より多様な芸術表現を目指そうとする方々も歓迎しています。また、情報学や工学の分野でユニークな開発やプロジェクト実践の経験と知見をもち、さらに自らの表現の幅を広げたい人々にも広く門戸を開放しています。
養成する専門家像
メディア映像専攻では以下のような専門家像を想定しています。
- ・柔軟に分野を横断しながら活躍することのできる、映像メディアやデジタルデバイスを駆使する先駆的なアーティスト
- ・マスメディアに特化したデザインやコンテンツを柔軟に企画し、実現することのできるクリエーター
- ・芸術表現を深化させることのできるフィールドエンジニア
- ・芸術の諸分野はもとより、人文科学、社会科学、理工学などの融合による従来の領域にとらわれない新たな研究分野や方法論を創出できる研究者・アーキヴィスト
- ・複製技術を用いた文化の資源を、同時代的あるいは歴史的に評価し管理できる社会構想家