【2/1~2/7開催中】2020年度 映画専攻オープンシアター 芳泉文化財団助成作品特集(2)『帰ってきた少女』オンライン公開


東京藝術大学大学院映像研究科と横浜市文化観光局が主催するオープンシアターイベントとして、
2021年2月1日~2月7日の一週間、東京藝大大学院映画専攻が芳泉文化財団の助成を受けて製作をした
映画『帰ってきた少女』本編と廣原暁監督&みさきの幼馴染わたる役 江﨑政博さんの特別対談映像を
こちらの映画専攻ホームページにて期間限定配信いたします。作品ご視聴は登録等不要、無料となります。
本作は、学部生時代に監督した映画『世界グッドモーニング』がポン・ジュノ、ジャ・ジャンクー両監督に
大絶賛された廣原暁が監督・脚本を担当し、藝大大学院生、教職員らとともに製作した映画です。
この機会にぜひご鑑賞ください!

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『帰ってきた少女』作品情報

◆あらすじ
マンションの一室で少女が警察に保護される。
15歳の藤野みさきは、2年前ランニングの最中に誘拐され、以来ずっと監禁されていたのだ。
自宅に帰ったみさきは、何をすれば良いのか分からず、時間を持て余していた。
心配する家族をよそに、ある日みさきはランニングを再開しようと思い立つ。

【出演】
菊地玲那・江﨑政博・生津徹・高尾祥子・喜多道枝
 
【スタッフ】
監督・脚本:廣原暁
プロデューサー:井前裕士郎・佐野大・牛久保舞
撮影監督:鈴木昭彦 美術:飯森則裕
録音/音響効果:城野直樹 整音:三好悠介
音楽:上原圭介 編集:平田竜馬
衣装:栗田珠似 ヘアメイク:橋本申二

助成:芳泉文化財団
2017年/44分/DCP/5.1ch/16:9/日本語
©東京藝術大学大学院映像研究科


◆「配信に際して」廣原暁監督より

この映画は、監禁生活から助け出された少女が、どのようにして失われた時間を取り戻していくかをテーマとした作品です。
もちろんこれはフィクションですから、想像の範囲を出るものではありません。
しかし、私はその想像力を事件で何が起きたかよりも、その後どんな未来があるだろうかということに向けたいと思いました。
そして、それらの思いを全て、走るという行為に集約して表現しようと試みました。
なかなか人に見てもらえる機会のない映画なので、今回多くの方に見てもらえることを嬉しく思います。ぜひ、ご覧ください!
名カメラマン鈴木昭彦氏の、静かに美しく躍動するカメラワークにもご注目。

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公益財団法人 芳泉文化財団(※)では、日本映画の制作・研究部門に対する助成を行っています。
この助成は映画の創作をテーマの主体とする大学院の研究室及び大学院に所属する院生への助成を行うことを目的としています。
東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻では、この助成を受けてほぼ毎年映画作品を制作しています。
これらの作品は研究主体の作品であるため、一般に公開する機会が限られています。
そこで、横浜市文化観光局と東京藝術大学大学院映像研究科が連携して行う地域貢献事業のメニューの一つとして、
オンラインにより一般公開し、横浜市民をはじめとした広く一般の皆様に鑑賞して頂こうと企画いたしました。

(※)公益財団法人 芳泉文化財団 https://www.housen.or.jp/

主催:東京藝術大学大学院映像研究科・横浜市文化観光局