映画『害虫』に見る監督と美術の素晴らしき関係
2025.02.04
2002年に公開された映画『害虫』。 思春期を迎えた女子中学生、サチ子の心の混乱を丁寧に描いた本作は、今もなお多くのファンを生み出している。 当時、美術助手として作品に携わっていた三ツ松けいこ(美術領域教授)と駆け出しの監督であった塩田明彦(監督領域教授)。 2人がどのように作品を作りあげたのか?映画『害虫』の脚本をスクリーンに投影し読み解く。 監督と美術の「発想の化学反応」から生まれた名シーンの数々をそれぞれの目線で語る。聞き手は脚本領域教授、大石みちこ。
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映画『害虫』に見る監督と美術の素晴らしき関係
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3月2日(日) 開催
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13:00 開場・受付開始
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13:30 – 15:05『害虫』上映(2002年、92分)
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15:05 – 15:15(休憩)
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15:15 – 16:45 塩田明彦監督・三ツ松けいこトーク
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聞き手 大石みちこ(東京藝大大学院映像研究科 映画専攻教授)
17:00 終了予定
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会場 横浜市中区本町4-44 東京藝術大学大学院映像研究科馬車道校舎3F(大視聴覚室)
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入場 無料
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座席 自由(先着順)
- 定員 100名
- 事前申込制 2025年2月10日(月)10:00~ 受付開始
- ⇩申込フォームはこちら⇩
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映画『害虫』イベント申し込みフォーム
- ※13:30の上映開始後、防犯上の理由により鉄扉を施錠いたします。途中からの参加は出来かねますので、お申し込みの際にはご注意ください。
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登壇者プロフィール
〈塩田明彦 SHIOTA Akihiko〉
監督領域教授・映画監督
1961年、京都府舞鶴市生まれ。99年、監督・脚本作品『月光の囁き』と『どこまでもいこう』がロカルノ国際映画祭出品後、二作同時公開され、高い評価を得る。2001年、宮崎あおい主演『害虫』がヴェネチア映画祭現代映画コンペティション部門出品の後、ナント三大陸映画祭で審査員特別賞・主演女優賞を受賞。02年放送のハイビジョンドラマ『あした吹く風』でATP賞・優秀作品賞と総務大臣特別賞をダブル受賞。03年公開の『黄泉がえり』は異例のロングランヒットとなる。05年、『カナリア』(レインダンス映画祭グランプリ)、『この胸いっぱいの愛を』が相次いで公開。07年に公開された『どろろ』は興収35億円を超える大ヒットを記録した。近作に『昼も夜も』(14)、『風に濡れた女』(17、ロカルノ国際映画祭若手審査員賞)、『さよならくちびる』(19)、『麻希のいる世界』(21)など。著作に映画美学校での講義を採録した『映画術・その演出はなぜ心をつかむのか』(イーストプレス)がある。
〈三ツ松けいこ MITSUMATSU Keiko〉
美術領域教授・映画美術監督
1972年生まれ、千葉県出身。`95年日活芸術学院美術科を卒業後、撮影現場に見習いとして入る。小道具を3年ほど経験してから美術助手に転向。 主な美術担当作品に、『誰も知らない』(04/是枝裕和監督)、『ゆれる』(06/西川美和監督)、『東南角部屋二階の女』(08/池田千尋監督)、『ディア・ドクター』(09/西川美和 監督)、『夢売るふたり』(12/西川美和監督)、『そして父になる』(14/是枝裕和監 督)『銀の匙 Silver Spoon』(14/吉田恵輔監督)、『海街diary』(15/是枝裕和監督)、『溺れるナイフ』(16/山戸結希監督)、『8年越しの花嫁』(17/瀬々敬久監督)、『終わった人』(18/中田秀夫監督)、『万引き家族』(18/是枝裕和監督)、『こんな夜更けにバナナかよ』(18/前田哲監督)、『十二単を着た悪魔』(20/黒木瞳監督)、『すばらしき世界』(21/西川美和監督)、『怪物』(23/是枝裕和監督)など。
〈大石みちこ OISHI Michiko〉
脚本領域教授・脚本家
会社勤務を経て2005年、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻脚本領域入学、田中陽造氏に師事。2007年同修了。主な脚本執筆作品に映画『東南角部屋二階の女』(池田千尋監督)、映画『ゲゲゲの女房』(鈴木卓爾監督)、映画『ドライブイン蒲生』(たむらまさき監督)、アニメーション『ヒバクシャからの手紙―貴女へ―』(いまばやしゆか監督)等がある。映画『ライク・サムワン・イン・ラブ(アッバス・キアロスタミ監督)』では日本語台詞監修をつとめた。
主催:東京藝術大学大学院映像研究科 横浜市にぎわいスポーツ文化局
問い合わせ先:東京藝術大学大学院映像研究科 geidaimovie@gmail.com / 050-5525-2681(公開講座担当)