OPEN THEATER 2024『楽しい映画編集』

満員御礼 たくさんのお申込みありがとうございました


昨今、よく目にする「動画編集」という言葉。しかし、「映画編集」とそれとは大きく違う。 「映画は編集で作られる」とも言われるほど、映画にとって編集は重要なのだ。常に「映画とは何か」を問いながら様々な映画表現に挑戦し続ける映画監督の七里圭監督と、アカデミー賞『ゴジラ-1.0』をはじめ幅広く商業映画を手掛ける編集技師として本学・編集領域の客員教授でもある宮島竜治。 互いのキャリアの初期から盟友として作品をともにする二人が、本学の諏訪敦彦教授と筒井武文教授とともに「映画編集」の奥深さについて楽しく語り合う。 参考作品として七里監督のデビュー短編映画『夢で逢えたら』とともに、今秋公開される新作『ピアニストを待ちながら』を劇場版に先立ち編集された45分版で特別上映する。

      • OPEN THEATER 2024 
      • 「楽しい映画編集」 7月27日(土) 開催
      • 13:00        開場・受付  
      • 13:30   上映前・宮島客員教授による解説
      • 13:35   『夢で逢えたら』 上映(20分)
      • 13:55   『ピアニストを待ちながら』上映(45分)
      • 14:40           休憩 (10分)
      • 14:50   七里×宮島トーク,  Q&A
      • 15:40           休憩 (10分)
      • 15:50  七里×宮島×諏訪×筒井トーク,  Q&A
      • 17:00           終了
      • 会場 横浜市中区本町4-44 東京藝術大学大学院映像研究科馬車道校舎3F(大視聴覚室)
      • 入場 無料
      • 座席 自由(先着順)
      • 定員 100名
      • 事前申込制 2024年6月27日(木)10:00~ 受付開始
      • <満席につき募集を停止しました>
 

登壇者プロフィール

七里圭(映画監督)

1967 年生まれ。約 10 年の助監督経験、テレビドラマ等の演出を経て、『のんきな姉さん』(2004)で監督デビュー。しかし、『マリッジリング』(2007)以外は自主製作に転じて、異色の作品を発表。声と気配で物語をつづる『眠り姫』(2007/ サラウンドリマスター版2016)が、15 年間毎年上映され続けて代表作となる。一方で、建築家・鈴木了二との共作『DUBHOUSE』(2012)をはじめ、他ジャンルのアーチストとのコラボレーション作品も多く、「音から作る映画」(2014〜2018)、「シネマの再創造」(2019〜)など実験的な映画制作プロジェクト、映像パフォーマンスも手掛けながら、連続講座「映画以内、映画以後、映画辺境」を主宰。コロナ禍を経て、村上春樹ライブラリー・イメージ映像「TheStrange Library」(2021)、記録映画『背 吉増剛造 × 空間現代』(2022)を公開。昨年は、「石巻ハ、ハジメテノ、紙ノ声、……」(京都芸術劇場春秋座)、「Music as film」Realtime voice-over and remix(東京ゲーテ・インスティチュート)、「清掃する女:亡霊」(早稲田小劇場どらま館)と三つの上演映像作品を演出。今秋、久々の新作劇映画『ピアニストを待ちながら』ディレクターズカット版(2023/61 分)の劇場公開が予定されている。

宮島竜治(編集技師・本学客員教授)

1967 年生まれ。89 年からフリーランスの編集助手として、大映京都撮影所の谷口登司夫氏に師事。96 年『ロマンス』(長崎俊一監督)でデビュー。『スウィングガールズ』『ALWAYS 三丁目の夕日』『永遠の 0』『ゴジラ -1.0』で日本アカデミー賞最優秀編集賞受賞。 三原光尋、中江裕司、矢口史靖、西川美和、タナダユキ、山崎貴監督などの編集を担当。 劇映画の他にドキュメンタリー、CM、アニメなど多岐に渡る。最新作に『お母さんが一緒』(橋口亮輔監督)がある。 七里圭監督とはお互い助手時代からの交友があり、『のんきな姉さん』『夢で逢えたら』『マリッジリング』『ピアニストを待ちながら』の編集を担当した。 東京藝術大学大学院映像研究科編集領域客員教授。

諏訪敦彦(映画専攻 監督領域教授)

映画監督・東京藝術大学大学院映像研究科教授。1960 年広島生まれ。テレビドキュメンタリーの演出を経て、97 年初長編「2/ デュオ」を発表。完成台本を用いない即興演出が話題となり、ロッテルダム国際映画祭 NETPAC(最優秀アジア映画)賞受賞。 99 年「M/OTHER(マザー)」をカンヌ国際映画祭監督週間に出品し、国際批評家連盟賞を受賞。その他の主な作品に「H Story」「パリ・ジュテーム」(オムニバスの一編)「不完全なふたり」(ロカルノ国際映画祭審査員特別賞)「ユキとニナ」など。17 年にジャン=ピエール・レオー主演の「ライオンは今夜死ぬ」を発表。昨年、「風の電話」が第70回ベルリン国際映画祭ジェネレーション 14 プラス部門で上映され、準グランプリに当たる国際審査員特別賞を受賞した。現在、是枝裕和監督らとともに日本映画界への提言を行う「日本版 C N C 設立を求める会」の中心メンバーとして活動している。  

筒井武文(映画専攻 編集領域教授)

映画監督、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻長、編集領域教授。1957 年生まれ。 1987 年サイレント活劇『ゆめこの大冒険』で劇場デビュー。その他の作品に、『オーバー ドライヴ』(2004)、『バッハの肖像』(2010)、『孤独な惑星』(2011)、『映像の発見=松本 俊夫の時代』(2015)、『自由なファンシィ』(2015)、『ホテルニュームーン』(2020)等がある。    
主催:東京藝術大学大学院映像研究科 横浜市にぎわいスポーツ文化局
※本講座は、東京藝術大学大学院映像研究科と横浜市にぎわいスポーツ文化局が連携して行う地域貢献事業です。
問い合わせ先:東京藝術大学大学院映像研究科 geidaimovie@gmail.com / 050-5525-2681(公開講座担当)