銀熊賞の快挙!修了生 濱口竜介監督「第71回ベルリン国際映画祭」
2021.03.08
映像研究科映画専攻 2期監督領域修了生の濱口竜介さん監督作品『偶 然と想像』が、第 71 回ベルリン国際映画祭で、最高賞の金熊賞に次ぐ銀 熊賞の審査員大賞に選ばれました。
銀熊賞は、最高賞の金熊賞に次ぐ賞で、2012 年に短編部門で和田淳監 督(東京藝大映像研究科アニメーション専攻出身)のアニメーション映 画『グレートラビット』が受賞、長編部門の日本作品としては、金熊賞 を受賞した宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」以来19年ぶりの快挙で す。作品は、三つの独立した物語から成る「短編集」で、脚本も濱口監 督が手掛け、「偶然」と「想像」をテーマに、人間模様を描かれていま す。日本公開は未定。
濱口監督は「経験豊かな監督たちが揃った『審査員からの賞』が贈られたということを心から嬉しく、誇らしく思い ます。撮影中ずっと、役者の演技を見ながら、カメラの後ろで驚いておりました。その驚きが、海を超えて伝わった ことに感激しています。小さなチームで作った映画が大きな映画祭で賞を頂けてうれしいです。役者の演技を支える ようにして、献身的に仕事をしてくれたスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。演技の素晴らしさは皆 さんがつくってくれた環境から生まれたものです。今はなかなか集まる機会が持てませんが、早く皆さんと喜びを分 かち合いたいと思っています。作品が魅力的だと思えば、規模の大小にかかわらず取り上げてくれると証明されまし た!」と、受賞の喜びを語っています。