【7/13(土)OPEN THEATER 】『カツベン!世界旅行~サイレント映画×活動弁士×生演奏~』
2019.06.26
7/13(土)馬車道校舎にて上映イベント『カツベン!世界旅行~サイレント映画×活動弁士×生演奏~』を行います。
カツベン(活弁)とは・・・
今からおよそ100年前、映画館では活動写真弁士の語りによって映画は上映されていました。人々はそれを活弁と呼んでいました。
今回は、サイレント映画の名作を、活動弁士の解説と、生演奏による音楽でお届けします!是非、ご家族でお楽しみください。
【タイムテーブル】
2019年7月13日 (土)
13:00 開場
13:30 前説
13:40 『動絵狐狸立引』上映(11分) 活動弁士:片岡一郎
13:55 トーク:片岡一郎 聞き手:桝井省志(プロデューサー/本学教授)
15:00 『月世界旅行』上映(11分) 活動弁士:山内菜々子
15:15 『血煙荒神山』上映(20分) 活動弁士:片岡一郎
15:40 『ロスト・ワールド』上映(50分) 活動弁士:片岡一郎
16:30 終映予定
【場所】
東京藝術大学 横浜校地 馬車道校舎 3階 大視聴覚室
横浜市中区本町4-44(みなとみらい線「馬車道」駅 5番、7番出口すぐ)
【料金】
入場無料/予約不要
【お問合せ】
東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻
opengeidai@gmail.com
【主催】
東京藝術大学大学院映像研究科/横浜市文化観光局
【協力】
アルタミラピクチャーズ/東映
片岡一郎(かたおか・いちろう) 活動弁士
昭和52年11月、東京都出⾝。平成13年3月、日本大学芸術学部演劇学科を卒業。平成14年2月 活動写真弁士の第一人者である澤登翠に入門。澤登門下総領弟子。レパートリーは日本映画・洋画・中国映画・アニメ・記録映画と多岐に渡り、総演目数は約350作品。バイオリン演歌を福岡詩二、紙芝居を秋山呆栄より指導を受ける。日、米、独、加、豪、克、伊など18ヵ国で公演。その他にも執筆や舞台出演、声優業もこなす。失われたフィルムの発掘にも尽力し『Our pet』『私のパパさんママが好き』『忠臣蔵』などのフィルムを発見。周防正行監督作品『カツベン!』では出演の他、主要キャストへの実演指導。赤石路代の漫画作品『めもくらむ 大正キネマ浪漫』では時代考証で協力。
山内菜々子(やまうち・ななこ) 活動弁士
丹原要(たんばら・かなめ)ピアノ演奏
【上映作品紹介】
『動絵狐狸立引』
1933年/11分/モノクロ/アニメーション/日本:P.C.L映画製作所
監督:大石郁雄 作画:大石郁雄、市野正二、前田浩 音楽:杉井幸一
満月の夜。とある古寺へ侍に化けた狐がやってくる。古寺の子狸はこの侍に様々ないたずらをするが、侍は逆に子狸を散々いじめる。子狸は父狸に仇を討つよう頼みこむのだが、侍は強くて父狸は追い詰められてしまう――。
東宝映画の前身組織のひとつ、P.C.L(写真科学研究所)が初めて製作した劇場アニメ。ナンセンスギャグアニメの秀作。
『月世界旅行』
1902年/11分/モノクロ/フランス:スターフィルム
監督・脚本:ジョルジュ・メリエス 原作:ジュール・ヴェルヌ、H・G・ウェルズ
出演:ジョルジュ・メリエス、ジュアンヌ・ダルシー
天文学者学会で月世界探検計画が持ち上がり、巨大な大砲で飛行船を月に発射する。探検隊一行が月に降りると、そこは見たこともない世界だった。戸惑う一行は、月の住民に襲われて生け捕りにされてしまう――。
飛行船で月を訪れた探検隊が遭遇する神秘の世界を描いた作品で、世界初のSF映画。モノクロと同時期に制作された着色版は、1993年に発見された。日本では1905年に初上映。
『血煙荒神山』
1924年/20分/モノクロ/日本:日活京都太秦
監督:辻吉郎 原作:神田伯山 脚本:松本常男
出演:大河内傳次郎、梅村蓉子、酒井米子
吉良の仁吉は、清水次郎長の子分・度右衛門から代官に詫びを入れるよう頼まれてひと肌脱ぐことに。ところが今度は神戸の長吉がやってきて、親から譲られた荒神山を兄弟分に奪われたと相談が持ち込まれた。仁吉は妻を離縁し、長吉のために荒神山に向かう――。
大正時代の講談「次郎長外伝」を原作に映画化。「沓掛時次郎」の監督・辻吉郎がメガホンをとった。見どころは、撮影時に10数人もの怪我人が出たという迫力満点の乱闘シーン。
『ロスト・ワールド』
1925年/50分/モノクロ/アメリカ:ファースト・ナショナル映画
監督:ハリー・O・ホイト 原作:アーサー・コナン・ドイル 脚本:マリオン・フェアファックス
出演:ベッシー・ラブ、ルイス・ストーン
ロンドンの記者・エドワードは恋人に言われて探検隊に参加し、アマゾン川に向かう。一行は類人猿や恐竜が生息する「死滅の谷」を発見し、ブロントザウルスをロンドンへ連れ帰った。ところがそのブロントザウルスが檻から逃げ出してしまう――。
劇中の類人猿や恐竜の描写は、後に『キングコング』(1933年)を手掛けた特殊効果クリエイターのウィリス・オブライエンによるストップモーションアニメ。撮影期間は7年に及んだ。