GEIDAI BIBLIOSCAPE 2024 GEIDAI BIBLIOSCAPE 2024 GEIDAI BIBLIOSCAPE 2024 GEIDAI BIBLIOSCAPE 2024 GEIDAI BIBLIOSCAPE 2024 GEIDAI BIBLIOSCAPE 2024

主催:東京藝術大学附属図書館、東京藝術大学大学院映像研究科

GEIDAI BIBLIOSCAPE 2024

GEIDAI BIBLIOSCAPE 2024は、「オブシェとしての本」をテーマにしたブックアートの展覧会です。本展は、ブックアートを現代美術の一形態として捉え、その多様な表現と可能性に焦点を当てています。ブックアートは、単に読むための媒体としての「本」を超えて、内面的な身体性を持つ芸術表現として、あるいはまたメディアとしての存在感や役割あるいは権威を表象する視覚的な美術作品として進化してきました。BIBLIOSCAPE 2024に出展された各作品は、その創造力と実験精神を最大限発揮しつつ、書物の形態や機能の常識を覆した新しい視点や考え方を、広い意味でのオブジェとして表現しています。そうした革新的なアプローチを通じて、本というメディアの役割を再考する機会を提供します。

なお、本展は東京藝術大学大学映像研究科と附属図書館との共催企画として「オブジェとしての本」展に加えて、毎年恒例である「古書バザール」「蓄音機コンサート」も併せて開催します。3日間限定の会期中には、アーティストや詩人たちによる共同制作「しのばず連詩林」にも取り組み、ゲストを迎えたトークイベントやパフォーマンス上演も実施します。本をめぐる新たな発見の場にどうぞお越しください。

内容|

– オブジェとしての本
– しのばず連詩林
– 古書バザール
– 蓄音機コンサート

会期|

2024年9月6日[金] – 8日[日]※東京藝術大学藝祭期間中

時間|

DAY1(9/6金) 13:00 – 17:00 (16:45最終入場)
DAY2(9/7土) 10:00 – 17:00 (16:45最終入場)
DAY3(9/8日) 10:00 – 17:00 (16:45最終入場)

会場|

東京藝術大学附属図書館上野本館 B棟1階&1+階(東京都台東区上野公園12-8)

入場|

無料、予約不要

※藝祭開催期間に実施しますが、藝祭実行委員会が運営する「藝祭」とは別に開催するイベントです
※事前予約等は不要ですが、会場内が混雑した場合は入場制限を行う可能性があります
※一部のイベントでは、席の予約が可能です。詳細は、各イベントのご案内をご覧ください
※天候等の理由により、イベントは運営側の判断でやむを得ず中止になることがあります

Exhibition Guide -展覧会ガイドをこちらからご覧いただけます。

オブジェとしての本

「オブジェとしての本」展 開催に寄せて

本というものがいま一般的に考えられ、流通しているこれら紙の本のかたちに辿り着くまでに、粘土板だったり、亀甲や獣骨、金属や石だったりに文字を刻んだものが原初の〈本〉として存在した途方もなく永い時間が在り、人類の文明・文化の傍らに、という以上に身近に、あるいは身体の一部というように、一方では崇敬すべき高みにあるものとして(「the Book」はキリスト教において聖書を指す)、在りつづけたが、おそらくはやがて余りにも本というものの絶対数が増えてしまった故に、そしてまた情報の伝達手段の多様化により、現在その真価は見え憎くもあれば、見過ごされも見縊られてもいるかもしれず、しかし依然として、あるいはそのような現状だからこそ、〈本〉というものに内在している可能性、退隠している関係性が、本なるもののその身体を今一度、未知のオブジェへと変容させようとしている。本展における〈本〉たちは、現今の既存の本の枠組みならびに私たちにおける本の定義を逸脱し、あるいは侵犯し、あるいは攪拌することで、〈オブジェ〉として私たちの眼前に改めて迫り来、新しい関係を切り結ぶことを要請する。そのとき私たちの知覚と身体もまた変容を迫られるだろう。

カニエ・ナハ
[詩人, 本展共同キュレーター]

参加アーティスト|

ゲストアーティスト(展示)※五十音順

《〈オブジェとしての本〉としての青山二郎》

青山二郎

《NEW ENLIGHTENMENT》

小野耕石

《亀はニェフスのイゥユのように前足を石にのばすと》

小林椋

《ポジティブな呪いのつみきmini》

TOLTA

《drawing book》

林香苗武

《翼あるもの》

福田尚代

《Painted Cans》

山田悠太朗

《〈オブジェとしての本〉を朗読する》
《《読書するひと》《読書するふたり》になるためのガイダンス》

カニエ・ナハ

大学院映像研究科メディア映像専攻 修士1年※五十音順

《煙草と布巾》

阿部美咲

《物語は忘れた記憶でつくられる》

河端望夢

《目覚めさせてください》

手塚美楽

《手の中の詩集》

福士りさ

《装丁を着る》

三ツ谷麻野

《彼らは賛美の歌をうたった (artificial organ)》

山中春海

パフォーマンス/ワークショップ|

カニエ・ナハ「《読書するひと》《読書するふたり》になるためのガイダンス」

日時|

9月6日(金) 14:00 – 14:30
9月7日(土) 12:00 – 12:30
9月8日(日) 12:00 – 12:30、14:00 – 14:30

※こちらは参加型の作品になります。参加希望の方は、開始5分前に受付付近にお集まりください。(各回定員10名)

カニエ・ナハ「〈オブジェとしての本〉を朗読する」

日時|

9月6日(金) 13:00 – 13:30 「〈オブジェとしての本〉を朗読する」オープニングレコーディング
9月7日(土) 11:00 – 11:30 「〈オブジェとしての本〉を朗読する」しのばず連詩林
9月8日(日) 11:00 – 11:30 「〈オブジェとしての本〉を朗読する」をみんなで聴く

※8日11:00-の回は参加型になります。参加希望の方は、開始5分前に受付付近にお集まりください。(定員10名)

TOLTA「人間のコンサート」

日時|

9月7日(土) 13:00 – 13:30、 16:00 – 16:30

トークイベント|

「いまなぜ(ここに)青山二郎なのか」

出演|

福留友子[青山二郎姪]
カニエ・ナハ[詩人, 本展共同キュレーター]

日時|

9月6日(金) 15:30 – 16:30

予約|

このイベントは、席の予約が可能です(先着20名)
こちらのフォームよりご予約ください。

※ご予約がなくても階段席や立ち見でご覧いただけますが、混雑時にはご案内できない場合がございます。予めご了承ください。

「ふたりのビブリオフィリア」

出演|

松田行正[ブック・デザイナー]
桂 英史[東京藝術大学大学院教授, 本展共同キュレーター]

日時|

9月7日(土) 14:00 – 16:00

予約|

このイベントは、席の予約が可能です(先着20名)
こちらのフォームよりご予約ください。

※ご予約がなくても階段席や立ち見でご覧いただけますが、混雑時にはご案内できない場合がございます。予めご了承ください。

しのばず連詩林

東京藝術大学大学院映像研究科が主催するRAM Associationでは、「GEIDAI BIBLIOSCAPE 2024」にて、第4回ポエトリー・キャンプ「しのばず連詩林」を開催いたします。「連詩林」は、詩⼈や歌人、アーティストが集い、寝食をともにしながら、散策、リサーチ、ディスカッションを通して、リレー形式で詩⽂を織りなす共同制作による芸術実践です。

芸術と詩の関係性を問い直し、同時代における言語表現を更新する試みとして、「連詩林」では言葉を扱う作家のみならず、ビジュアルアーティストやデザイナー、ビデオグラファーといったさまざまな表現者たちが集まり/言葉が連なるという新たな実践の機会を創出してきました。

これまで新宿(しんじゅく連詩林, 2022年11月)、山梨(やまなし連詩林, 2022年12月)、文京(百年後の夕べ, 2023年10月)と場所を変えて行い、今回は上野を中心に3日間かけて一冊の作品を制作します。最終日の9月8日(日)には、完成したばかりの「連詩」を朗読、解説する公開イベントを開催します。ぜひ足をお運びいただければ幸いです。

「しのばず連詩林」に寄せて

人が集まり、ことばが集まり、〈詩〉となり、イメージを持った声が伝播していく。ことばが持つ既存の意味をはがしながら、記憶や意識を目に見えないかたちにしていく詩作というものを、となりの人の手つきを見届けながら自らの手を動かす。いまを生きるわたしたちが、「集まる」ことで、現代を見つめる複層的な声を残すことができるのではないか。かつての入り海が縮小してできたとされる不忍池から立ち上がる上野台地は、江戸時代に京都、滋賀などの「見立て」として名所を集めた。人、詩、祭りの気配、動物たち、繁茂する植物。夏のしのばずの台地に集まり、詩を連ねます。

青柳菜摘
[アーティスト, しのばず連詩林主宰]

「ポエトリー・キャンプ 第4回 しのばず連詩林」 公開イベント

日時| 9月8日(日) 15:30 – 16:30

出演|※五十音順

– 小野寺里穂(川柳作家, Dr. Holiday Laboratory)
– 國松絵梨(詩人)
– 佐峰 存(詩人)
– honninman(ミュージシャン)
– メグ忍者(アーティスト, 劇作家)
– 米澤 柊(アーティスト, アニメーター)

– 詩集デザイン:山田悠太朗(グラフィックデザイナー, アーティスト)
– 観察詩:田中くるみ(アーティスト)
– 記録撮影:永田風薫(アーティスト)

– 司会:青柳菜摘(アーティスト, 詩人, RAMフェロー)

予約|

このイベントは、席の予約が可能です(先着20名)。ご予約いただいた方に限り、「しのばず連詩林」で制作する冊子を差し上げます。 [定員に達しましたので、予約受付を終了しました]

※イベントはご予約がなくても階段席や立ち見でご覧いただけますが、混雑時にはご案内できない場合がございます。予めご了承ください。

小野寺里穂

川柳作家、Dr. Holiday Laboratory

國松絵梨

詩人

佐峰存

詩人

honninman

ミュージシャン

メグ忍者

アーティスト、劇作家

米澤柊

アーティスト、アニメーター

古書バザール

募金にご協力いただいた方へ、オリジナルトートバッグを御礼としてお渡しいたします。さらに、図書館で受入対象外になった本の中から、お好きなものをトートバッグに入れてお持ち帰りいただけます。
(1口1000円でトートバッグ1枚、本は3冊まで。複数口のご協力も大歓迎です!)

蓄音機コンサート

図書館が所蔵している蓄音機とSPレコードを使ったミニコンサートです。各日2~4回程度実施し、1回約20分の演奏を予定しています。詳細はタイムスケジュールをご確認ください。

タイムテーブル

タイムテーブル

アクセス

東京藝術大学附属図書館上野本館 B棟 1階&1+階
(東京都台東区上野公園12-8)

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