メディア映像専攻の学生による「MEDIA PRACTICE 21-22」を開催いたします。修士二年生はこれから各自のフィールドで活動していく始まりの「修了制作展」として、修士一年生は自らのテーマや問題意識のもとで取り組み始めた作品の「成果発表会」として、両学年が年次成果を併せて発表する展覧会です。
本展は、私たち学生が展覧会自体を企画し、各自が探究する新たな表現をどのように見せるかをセルフ・プロデュースする実践であり、表現とは何かを思考し、制作や発表を通して経験や気づきを重ねていった成果でもあります。今年度のMEDIA PRACTICEは、「リフレクション reflection」をテーマにして、同時代を現すこと、世界を省みることの意味を取り戻し、表現することで世界を知るという悦びを捉え直したいと考えています。
では、私たちはいま世界をどう見ているのでしょうか。資本の流入で肥大化した情報技術はますます加速しつづけています。めまぐるしい流れの中では、自己を省みることは小さな投擲のようですが、この大学院に集った私たちが相互に積み重ねてきたものは、創作活動を通して内省(reflection)を深めていくことでした。
それは同時に、自己や世界の在り方に想像力を働かす練習でもありました。ときに遠隔で過ごす期間を挟みながらも培われてきたリアリティがMEDIA PRACTICEに結実しています。
出展作品は、映像、インスタレーション、パフォーマンス、ワークショップ、VR、ゲームなど多岐にわたり、いずれもメディアの同時代性を批判的に捉えようとしています。実践と内省のなかで獲得した私たちの成果から、未知の発見があればこれに勝る悦びはありません。
メディア映像専攻15期生・16期生一同
会期 2022.2.11[金・祝]―13[日]
開場時間 11:00-19:00 ※最終入場は18:30まで
入場 無料 [事前予約制]
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ご来場の皆様には、来場にあたり日時指定の事前予約をお願いさせていただきます。感染対策を強化した上での開催にご協力していただきたく、
「ご来場のお客様へのお願い」をお読みになりお越しください。
会場 東京藝術大学 横浜校地 元町中華街校舎
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町116
みなとみらい線「元町・中華街駅」3番出口より徒歩約6分
JR京浜東北線・根岸線「石川町駅」中華街口(北口)より徒歩約6分
主催 東京藝術大学大学院映像研究科
横浜市文化観光局
※「MEDIA PRACTICE 21-22」は東京藝術大学大学院映像研究科と横浜市文化観光局が連携して開催する地域貢献事業です。
【来場方法のご案内】
新型コロナウイルス感染症拡大への対策を徹底するために、ご来場のお客様にはご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
|ご予約について|
日時指定予約制を導入しております。オンラインでの事前のご予約のうえご来場ください。
当日の入場者数に空きがある場合には当日受付でもご入場が可能ですが、会場の混雑状況によって、当日予約の列にお並びいただいたり、ご入場をお待ちいただく場合がありますので、オンラインでの事前のご予約をお薦めいたします。
|ご来場のお客様へのお願い|
・発熱、咳などの風邪の症状がみられる方、体調に不安がある方、新型コロナウイルス感染者との濃厚接触者、新型コロナウイルス感染症の流行国からの渡航後に保健所や検閲所から健康観察を指示されている方のご来場はできません。
・来場時に検温を実施しており、37.5度以上の発熱が確認された場合、ご来場をご遠慮いただきます。
・保健所などの公的機関による聞き取り調査にご協力いただく場合があるため、必要に応じて、事前予約時の連絡先のご提供をお願いいたします。
・会場内ではマスクの着用が必要です。
・手洗いおよびアルコール消毒にご協力ください。
・他のお客様と十分な間隔を保ってご観覧いただきますようお願いいたします。
・飛沫予防のため、会場内では会話を極力お控えください。
・展示作品、機械、備品にお手を触れないようお願いいたします。一部、触って鑑賞していただく作品がございます。お手に取る前と後に手指消毒にご協力ください。
|開催にあたっての感染対策の取り組み|
・日時指定予約制の導入
・来場者全員の検温
・混雑時の入場者の制限
・会場内の清掃、換気、消毒の実施
・会場内フロアごとにアルコール消毒液の設置
・スタッフ全員の検温および健康状態の確認
・スタッフのマスクの着用
・東京藝術大学および横浜市の指針などに基づき、十分な感染症対策を講じています。
予約
※予約サイトからのみ予約可能です。電話や直接訪問ではお受けできません。
※ご来場当日は、Peatixでの予約画面、もしくは予約画面を印刷したものを入口の係員にご提示ください。
coming soon.
ベッドタウンの神様 in 低俗の森
映像、ワークショップ、自作玩具
2021-2022
修士二年・高山明研究室
1997生まれ。2020東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。
主に映像制作を行う。低俗の森を発見。
Instagram:https://www.instagram.com/takurinbo/?hl=ja
YouTube:https://www.youtube.com/user/takurinbo
[展示歴]
2020 第68回東京藝術大学卒業・修了作品展
2020 東京藝術大学学部四年絵画科油画専攻による学内展『4年生卒業制作学内展』
2019 コートヤード広尾『禁足地』
2019 東京藝術大学美術学部三年絵画科油画専攻による企画展示『NI/O』3331ArtsInChiyoda
2018 安宅賞特別展示『星のフィラメント』
2018 桃源郷芸術祭
2018 KURUMI gallery『LOCI』
2018 学内展示 進級展『あの動脈とこの静脈』
2017 芸大 arts in 丸の内 展示企画『優美な死骸ー未知なる住宅ー』
[助成]
2018 東京藝術大学安宅賞奨学基金 認定
家族に関する考察のトリロジー
レクチャーパフォーマンス、映像
2021-2022
修士二年・高山明研究室
香港生まれ。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院日本語・経済学科卒業。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。
ドキュメンタリー映像とレクチャーパフォーマンスの制作を通して家族の定義を捉え直す。
アートブックや雑誌、書籍の編集者としても活動している。
Web:www.joycetsin.com
Twitter:@joycetsin
Instagram:@joyceshoots
[展示歴]
2021 東京ドキュメンタリー映画祭2021短編コンペティション(新宿K's cinema)
2021 「家族に関する考察のトリロジー」YPAMフリンジ2021
2019 「GEIDAI BIBLIOSCAPE 2019 – オブジェとしての本」(東京藝術大学附属図書館)
[活動歴]
2018-2020 イメージフォーラム映像研究所第42期生・専科生
[助成]
2021 関西・大阪21世紀協会日本万国博覧会記念基金奨学生
食火 / 2020
Sky Circle / 2019
しん・稽古
VRパフォーマンス
2021-2022
修士二年・高山明研究室
主にVRを駆使し、演劇とパフォーマンスの枠組みで創作を行う。現在は「不在の人形」という概念を方法論の基盤にし、自己流のメソッドを中心としたプロジェクトを国内外で展開中。
Instagram : https://www.instagram.com/sssssswimming/
展示歴
2021 「picnicartfestival」( TANKshanghai 上海)
2021 「未知向量」(中国美術学院 銅场Tproject 杭州)
2021 「804/2(F41.0)」(DESIGN FESTA GALLERY原宿 東京)
2020 「Prophecy #1」(東京ドイツ文化センター 東京)
2020 「2020: Twenty Years towards A World Theatre」(OCAT深圳)
2019 「第五回国際行為芸術巡回展—跡を追う旅」(天津)
2019 「鐘」(蔡錦奨受賞作品展 天津)
2019 「吊 · 眼」(中国美術学院 銅场Tproject 杭州)
2019 「Lastminuteliveart 2019 video programme」(MonoHouse 南京)
2019 「スペクタクル」(中国美術学院 杭州)
2018 「原始スープ」 (DT空间 上海)
2018 「異化」(上海万博展覧館 上海)
2018 「Should be puzzled」(u-special派 天津)
2018 「未知」(Yangtz現代芸術博覧会 南京国際展覧センター)
2018 「kill young people」(sowerart搜我藝術空间 上海)
2018 「LongXia」(国際ライブアート藝術祭 南京)
2017 「原始のカーネル」(平遥国際写真展(PIP)平遥)
[受賞歴]
2019年度蔡錦奨受賞
2347年釘付けにされた告解場 / 2020
Should be puzzled / 2018
謂う口
映像
2021-2022
修士二年・畠山直哉研究室
1997年新潟県生まれ。横浜国立大学教育人間科学部保健体育専攻卒。
幼少よりダンスを習い事の一つとして始める。 映像や身体を用い、身体が今ここに存在する確かさについて探求を続け、制作活動を展開している。
Instagram:https://instagram.com/tnk_aya_0623?r=nametag
[活動歴]
2020 DANCE×Scrum!!! 2020 - 中村蓉 振り付け作品出演(あうるすぽっと/東京)「理の行方」
2017₋2020 横浜国立大学モダンダンス部自主公演 平成最後の!シアター21フェスvol.117“春編”にて「脈」
2019 OrganWorks presents コンテンポラリーダンス振付家育成講座 Terra Co. 成果公演『Period #1』-(セッションハウス/東京)「Two in One」
2019 うたテクネ出演「ミッチー音頭」
[受賞歴]
全日本高校・大学ダンスフェスティバル 文部科学大臣賞を始め、高校、大学通算で6度の受賞を経験。
流動体 / 2021
Two in One / 2020
Purification
映像
2021-2022
修士二年・桐山孝司研究室
1992年茨城県生まれ。
油画や水彩などの絵画表現を行う一方で、映像によるインスタレーション作品を展開する。
近年では富士山信仰から着想を得た作品制作を行う。
2013年女子美スタイル展-住友文彦賞受賞。2014年シェル美術賞入選。2016年茨城県北芸術祭に出品。
Web:https://mtiszks.myportfolio.com
Instagram:@shizukasun
[展示歴]
2016 「茨城県北芸術祭」(花金ビル)
2015 「未来展-美大の競演- 展」(銀座日動画廊)
2014 「シェル美術賞展」(国立新美術館)
2013 「女子美スタイル展」(東京都美術館)
2012 「女子美スタイル展」(Bank ART Studio NYK)
[受賞歴]
2013年女子美スタイル展-住友文彦賞 受賞
The Map, Fusing Nostalgia / 2016
バースの肉屋 / 2014
移動する墓
映像インスタレーション
2021-2022
修士二年・畠山直哉研究室
1995年石川県生まれ。
道具を扱う身体を用いて、日常にある些細な違和感を映像によって描写する。
金沢美術工芸大学大学院修士課程美術工芸研究科絵画専攻油画コース修了
Twitter:@caramel771
[展示歴]
2020 「レンタルハウスツアー 」(横浜三溪園 旧燈明寺本堂/CRISPY EGG Gallery/北石坂工芸(仮))
2020 「個展 - OVERWORK - 」(問屋まちスタジオ)
2019 「個展 - 習慣と週間 - 」(金沢美大外部アトリエ)
2019 「個展 - Weekly one-man show - 」(金沢美大外部アトリエ)
2018 「内灘闘争 - 風と砂の記憶 - 」(風と砂の館/アートベース 石引)
2017 「境界線と夜」(芸宿)
2016 「まだ帰りたくない」(ギャラリー知)
2016 「百夜の歩み」(アートベース石引)
2015 「F(L)ocking BiRDs 群鳥」(芸宿)
2015 「oterart オテラート」(常松寺)
2015 「百夜の歩み展」(アートベース石引)
2015 「芸宿アンデパンダン展 バカ賞」(芸宿)
[活動歴]
2017 延岡アーティスト・イン・レジデンス (東海さるく)
2017 奥能登国際芸術祭〈KINOURA MEETING〉プロジェクトメンバー
Surviving body
映像
2021
修士二年・桐山孝司研究室
1994年福岡生まれ。
自身の体験を比喩するスタイルで喪失に伴う情動的な痛みを表象する映像を制作。他の作品に「確かな気配」(2017)。
[活動歴]
2019 時代美術館にて招待上映(中国)
2018 第6回海に浮かぶ映画館(日本)
2018 アジア文化殿堂(韓国)
2017 Now Japan Festival(リトアニア)
2017 ミニキノ国際短編映画祭(インドネシア)
2017 イメージフォーラムフェスティバル2017(日本)
[受賞歴]
イメージフォーラム・フェスティバル2017 ジャパン・トゥモロウ部門 優秀賞
部屋の中
テキスト、パフォーマンス
2021-2022
※「部屋の中」の元となるテキスト「実現できなかったパフォーマンスについて」を以下のウェブサイトで公開中です。
https://khs5356.github.io/intheroom/index.html
修士二年・高山明研究室
韓国生まれ。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業。
テキストと身体を用いて作品を制作。
[展示歴]
2015 イミグレーション・ミュージアム・東京(IMM)「声、メロディー」
2015 イミグレーション・ミュージアム・東京(IMM)「声」
メロディー、声 / 2015
無題 / 2014
修士一年・桐山孝司研究室
1996年生まれ、東京都出身。東京藝術大学先端芸術表現科卒業。
共感覚をテーマに、視覚から聴覚、聴覚から視覚へ情報を変換できる記譜法(ノーテーション)を研究、表現手段として制作を行う。
Web:www.whitestone-gallery.com/ja/blogs/online-exhibitions/young-artist
https://ariha12245.wixsite.com/portforio
Twitter:@Ariha_IMAMIYA
Instagram:@ariha_imamiya
[展示歴]
2021 「Dimentions」(Whitestone Gallery新館)
2021 「アートのかけら番外編‐さくらマーケット」(藝大アートプラザ)
2021 「令和2年度東京藝術大学卒業/修了制作展」(東京都美術館)
2021 「第15回アートプラザ大賞展」(藝大アートプラザ)
2020 「がんばれ藝大生「エールのアトリエ」(藝大アートプラザ )
2019 「THE SIX COGNITION ~ Affirmative ~」(Art space kimura ASK? B1)
[受賞歴]
2021 第15回藝大アートプラザ
[活動歴]
銀座Whitestone galleryを活動拠点に若手作家として絵画・映像インスタレーションの展示、オンライン販売を行っている。その他Whitestone公式(Youtube/Instagram)アカウントにて配信している、ティザー動画やインタビュー動画など動画編集を担当。ロゴデザイン、ライブペイントもしばしば行う。
Dance on the Paper / 2020
Dear. Liszt (『愛の夢 第3番』) / 2020
Dear. Chopin(『夜想曲(ノクターン)第2番 変ホ長調 作品9-2』) / 2021
修士一年・服部浩之研究室
1998年東京生まれ。
「待ち合わせ」や「忘れ物」などの身近なシチュエーションと,そこに現われる他者の存在感を題材にし、自作のイラストや漫画を組み合わせた作品制作に近年取り組んでいる。主な展示に「AB」(米澤柊との二人展,新宿眼科画廊,2020)。
[展示歴]
2021 ICC 企画展「多層世界の歩き方」(ICC)
2020 グループ展「蛇とあの子とサイボーグ ー我々は太陽から3つ目の惑星に住んでいるー」
2020 うしお鶏 米澤柊二人展「AB」(新宿眼科画廊)
[活動歴]
大岩雄典企画 フィクション研究会「雪火頌」PDF 内の扉漫画を担当
[刊行物]
2019 短編集「スーパーマーケット」(COMITIA130)
待ち合わせ / 2019
修士一年・服部浩之研究室
1998年生まれ、宮崎県出身。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業。
芸術形式を問わず感じられる「リズム」を概念的に捉え直すことを目指し、映像や平面、サウンドインスタレーションの制作を行う。
Web:acpmk.net
Twitter:@acpmk
Instagram:@1001011_1001011
[展示歴]
2021「環ジョウ交さ点」(佐賀大学美術館)
2021「CAF賞2021入選作品展覧会」(代官山ヒルサイドフォーラム)
2021「NIME2021」(上海ニューヨーク大学・オンライン)
2021「個展 リズムのための試論」(Room_412)
2021「(Sound)Interaction 2021」(工房 親)
2021「東京藝術大学音楽環境創造科 卒業研究発表会 2021」(東京藝術大学)
2020「寝床 a.k.a. 混淆する幻想半径」(shibuya-san)
2020「バトルフィールド2」(Room_412)
2019「ICSAF2019」(尚美学園大学)
2019「バトルフィールド」(Room_412)
2018「あの子のこと」(KISYURYURI THEATER)
[受賞歴]
2021 CAF賞2021 入選
2021 東京藝術大学同声会賞
2020 東京藝術大学安宅賞
[刊行物]
2021 エッセイ『リズムのための試論』刊行
[助成]
2021 三菱商事アート・ゲート・プログラム スカラシップ採択
2020 武藤舞音楽環境創造教育研究助成金
Rhythm space #12 / 2020
線 / 2021
生死 / 2019
修士二年・畠山直哉研究室
1999年生まれ。筑波大学芸術専門学群構成専攻卒業。
道具によって作り変えられる身体と認識をテーマに作品を制作することで、身体と認識が作り変えられている。
Web:ryotarosato.com
Twitter:@tansansui62560
Instagram:@ryotaro_sato_
展示歴
2021 「ANTEROOM TRANSMISSION vol.1 - 変容する社会の肖像」(HOTEL ANTEROOM KYOTO)
2021 「第26回学生CGコンテスト オンライン・ノミネート作品展」(オンライン)
2021 「総合造形領域卒業・修了研究成果展」(筑波大学体芸エリア6A203)
2020 「CAF賞2020入選作品展覧会」(代官山ヒルサイドフォーラム)
2020 「FACE」(筑波大学体芸エリア)
[受賞歴]
2021 第26回学生CGコンテスト 評価員賞
2020 CAF賞2020 入選
Monkey Magic / 2020
Blue Light / 2021
Green Contact / 2020
修士一年・高山明研究室
1996年福岡県生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻卒業。
他者との繋がりや関係の中での自他の揺らぎに着目して制作。
Web:shimokawa-haruki.tumblr.com
Twitter:@monapple3130
Instagram:@shimokawa0016
[展示歴]
2021 「令和2年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展」(武蔵野美術大学/東京)
2021 「令和2年度 第44回 東京五美術大学連合卒業・修了制作展」(国立新美術館/東京)
2020 「過程を求める無の過程」(きつねっぱら公園子どもキャンプ場/東京)
2020 「個展 足を染めろ手を洗え」(ドタンバ/武蔵野美術大学)
2020 「ドタンバオープニング映像作品展示」 (ドタンバ/武蔵野美術大学)
ここに封をしておいて / 2020
人と話す時は、目と目を合わせましょう / 2020
桐山孝司研究室
1998年生まれ。東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。
芸術としてのゲームの模索、自分の脳内イメージをゲーム空間で表現しプレイヤーとの接触を図っている。
Twitter:@tsuontsuon
Instagram:@tsuontsuon
[展示歴]
2021 「東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻4年生卒業制作展」(東京藝術大学、東京都美術館)
ゲームスペース / 2020
Untitled / 2021
Tutorial 2 / 2021
畠山直哉研究室
1998年静岡県浜松市生まれ。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業。
さまざまなメディアを用いた記録行為や、都市の中に残された過去の遺物に着目しながら、主に写真、映像作品などを制作している。
Twitter:@yantaro_yanyan
Instagram:@yawn_taro
[展示歴]
2021 個展「うるわしのハワイ」(Room_412)
2021 「(Sound)Interaction 2021」(工房 親)
2021 「東京藝術大学音楽環境創造科 卒業研究発表会 2021」 (東京藝術大学千住キャンパス)
2020 「寝床 a.k.a 混淆する幻想半径」(Shibuya-san)
2020 「バトルフィールド2」(Room_412)
2019 「バトルフィールド」(Room_412
[受賞歴]
2021 Portrait of Japan グランプリ
2021 令和2年度 東京藝術大学アカンサス音楽賞
2019 アジアデジタルアート大賞展FUKUOKA 2019 学生カテゴリー静止画部門入賞
在るものたちへ 誰かでいるために / 2020
The Explosion Did Take Place. / 2020
それが歌い-回り続く限り、ずっと、 / 2020
修士一年・高山明研究室
[展示歴]
2021 令和2年度東京藝術大学卒業/修了制作展(東京都美術館)
2019 「ハードハードルハードリング」臼井達也/布谷麻衣 二人展 (アトリエ滝口)
2018 「東大寺本坊企画展示」(東大寺本坊)
[活動歴]
2019 「シンガーポール現代美術交流」参加。
2020からDMやロゴなどのデザインワーク(ドラゴン桜東龍門など)アニメ広告制作やCM制作など。
[刊行物]
TABF「私は魚が好きではないvol1-3」発行(東京都現代美術館)
月刊ZINE「僉 sen」発行
ASK - 目が私についてきた / 2021
Looking repeatedly,
Being guided and its practice. / 2019
「アートは内面の表現だ」と、美術教師は言う。他人の作品を見れば、なるほどそれは内面の表現のように見える。しかしいったん自分でやり出してみるなら、ことはそれほど単純ではないと、誰でも気が付く。
「わかった!」と、誰もが言う。でもその人がどれだけ分かっているのかは誰にも分からない。何かをしゃべらせてみて、どの程度分かっているのかが、やっと推測できる。しかしその「程度」にしても、自分が基準になっているだけなのだから、じっさいは誰も、何も分かっていないのかもしれない。もしそのようなものが「内面」だと言うのなら、「内面」とはなんと独断的で、なんと頼りないものか。
独断的で頼りない内面を表現してアートにできるのは、天才だけかもしれない。まあでも観照(テオーリア)の人々にとっては、別にそれでもかまわないだろう。かれらは、ほんの少数の天才(神?)がいれば満足だ。「ひたすら見ることそれ自体のために見ること」を標榜するかれらは、他の多くを望まず、ただじっと、秀でたものだけを見つめている。
いっぽう私たち、実践(プラクシス)の人々は、じっとしていない。私たちの基本は動くこと、そして成すこと、つまり行為(プラクシス)にある。視線を交わし、手を動かし、議論し、共に制作してみる。お互いの心に、何か織物の風合いのようなものが、次第に生まれてくる。
じっと見ることから学ぶのではなく、自ら動きつつその動きから学んでみせようというのだから、実践は容易ではない。だから私たちにはメディアが必要だった。メディアとはメディウムの複数形。映像、ことば、意味ある物体や自分の身体、そして記号など、私たちと外界や他者を繋ぐ「媒体=メディウム」の総称だ。まずはそれをこの手にしっかりと握り、その手触りを確かめること。そこから私たちの実践=プラクティスは始まった。
私たちの「メディア・プラクティス」の全体が、いまここに作品として凝固する瞬間を迎えようとしている。「実践」のそこかしこに胚胎されていた活動的な創意が、まとめて可視化されつつある。私たちは、あの「内面」ではなくこの「創意」を、アートと呼んでいる。
2021年12月
東京藝術大学大学院映像研究科
メディア映像専攻 教授
畠山直哉