メディア映像専攻では、「MEDIA PRACTICE 20-21」と題して、私たちの学舎である元町中華街校舎を会場に修士課程修了制作展ならびに修士一年次成果発表会を開催いたします。 修士一年生は個人で取り組んできた研究や制作の後期以降の成果を、修士二年生は修士課程の集大成としての修了制作を発表する展覧会です。
MEDIA PRACTICEの「Practice」という語には現実の他者に働きかける「実践」と、現実のシミュレーションとして遊戯的に行われる「練習」という二つの意味を含んでいます。 私たちがメディア映像専攻において「練習」し「実践」してきたことは、この「Practice」の二重性に貫かれていました。 本展では、映像作品や3DCGアニメーション、インスタレーション、ゲーム、パフォーマンスなど、様々な形態の作品が展示されています。その出発点には目の前のメディウムと向き合うなかで生まれる気づきがありました。そうした気づきは、講評やゼミ、展示を通じて、物質や音、映像、空間の奥行き、時には社会そのものへの影響という形となって私たちに確かな手応えを返してきます。
パーソナルな遊びの豊かさを現実に拡張することで生まれる作品たちは、時に「アート」の枠組みからは離れて見えるかもしれません。しかし、それ故にこうした「Practice」は、既存の制度やメディア環境に捉われない新たな問いを投げかけてくれます。本展はそうした投げかけに私たちが応答する、最初の機会となります。
展示や作品というものの形、さらには展示に足を運ぶ一人ひとりの生活の仕方さえも問い直される今、私たちは「Practice」に立ち返ることで、自らの立つ位置を見つめ直し、作家としての態度を表明します。 作家一人ひとりの声が響き合うこの会場で、私たちがメディアをめぐる「練習」と「実践」に向き合って、そこから生まれる問いを来場者の皆様に木霊させることができるのならば、それに勝る喜びはありません。
メディア映像専攻 14期生・15期生 一同
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・会場内の清掃、換気、消毒の実施
・会場内フロアごとにアルコール消毒液の設置
・スタッフ全員の検温および健康状態の確認
・スタッフのマスクおよび手袋の着用
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