東京藝術大学大学院映像研究科とは

従来の芸術諸分野を横断・統合し、映像に関する創造の現場という観点から新しいテーマに取り組み、国際的に活躍することのできる専門家を養成する大学院です。
東京藝術大学大学院映像研究科は、2005年に設置された学部をもたない独立研究科です。横浜市を拠点とする本研究科は発足当初よりその教育・研究理念として制作の現場をもつ実践的な知の集積を掲げています。単に各専門領域における製作者ばかりでなく、社会の実践的分野においても活躍しうる高度の知見と経験をもつ専門家 ( 芸術家や教育研究者 ) を養成することを目標にして設置されました。
修士課程は映像に関する専門性の違いに応じて、全体は大きく三つの専攻に分けられます。専攻ごとに学習・研究が進められ、創造の現場という観点から新しいテーマに取り組みます。この修士課程では映画(定員32名)、メディア映像(定員16名)、アニメーション(定員16名)の 3専攻があり、各専攻の課程修了者は所定の審査を経て修士(映像)の学位を取得できます。
博士後期課程映像メディア学専攻は、修士号既得者およびそれに相当する学識経験を対象とする博士養成課程(定員3名)で、課程を修了し所定の審査に合格したものには博士(映像)または博士(学術)の学位が授与されます。
横浜市を拠点とする本研究科は馬車道校舎、万国橋校舎、新港校舎という三カ所に展開し、横浜市との連携により公開講座やオープンスタジオなど地域における創造拠点のひとつとしても相応の役割を果たしています。
このように映像研究科では、国際的に研究・教育を発展・進化させながら、問題発見型・解決型の人材を数多く養成し、国内外に送り出すと同時に教育研究組織として地域への貢献に努めています。