RAM PRACTICE – ポストドキュメンタリーをめぐって 〈DAY1: TALK SESSION〉+〈DAY2: SCREENING EVENT〉

RAM PRACTICE – ポストドキュメンタリーをめぐって
〈DAY1: TALK SESSION〉+〈DAY2: SCREENING EVENT〉

ポストドキュメンタリーをめぐる2日間

東京藝術大学大学院映像研究科が実施する「geidaiRAM2(メディアプロジェクトを構想する映像ドキュメンタリスト育成事業)」は、2日間にわたって「RAM PRACTICE – ポストドキュメンタリーをめぐって」を開催します。芸術の社会的な役割が問われているなかで、同時代芸術としての新たな問いを発見し、それをいかにして表現するのか。geidaiRAM2はアクチュアルな芸術実践のプラットフォームを目指しています。

「RAM PRACTICE」では、トークセッション(2/15)と、スクリーニングイベント(2/16)のプログラムで2日間にわたり開催します。今年は「ポストドキュメンタリー」のテーマのもとに、映像作品やパフォーマンス作品のさまざまな芸術表現を紹介しながら、事実・演出・記録をめぐって根源的な問いを立て、同時代的表現の可能性について探求します。

〈DAY1: TALK SESSION〉では、恵比寿映像祭(地域発信プロジェクト「YEBIZO MEETS」)との連携企画として、映画監督の諏訪敦彦氏と、geidaiRAM2のプロデューサーでもありメディア研究を専門とする桂英史氏による対談を通じて、従来のドキュメンタリーという表現のあり方を拡張した、メタフィクションを前提とする「ポストドキュメンタリー」について議論を深めていきます。

〈DAY2: SCREENING EVENT〉では、RAM2の研修生やフェローの活動を紹介するのに加えて、国内外で活躍する8組の若手アーティストをゲストに迎え、ユーロライブにて上映会を開催します。都市に潜む身振りの模倣、GIベイビーの歴史、聾者と聴者の対談、干し蛸とキリスト教伝来、東京におけるカミダーリ、身体の感覚/現象の映像化、東アジアの亡霊、セントへレンズ山の動態、現代における暦物語など発表作品のテーマは多岐にわたります。映像表現における文法や話者の立ち位置を問い直す「ポストドキュメンタリー」。その可能性を広げる担い手たちが一堂に会する機会です。

どうぞ両日ともにお気軽にご参加ください。

東京藝術大学大学院映像研究科 geidaiRAM2
《RAM PRACTICE – ポストドキュメンタリーをめぐって》

〈DAY1: TALK SESSION〉
|出演|桂英史(メディア研究, 東京藝術大学大学院映像研究科教授)
諏訪敦彦(映画監督, 東京藝術大学大学院映像研究科教授)
|日時|2019年2月15日[金] 18:00-20:00
|会場|東京都写真美術館1Fスタジオ/東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
|定員|60名(エリア内での立見可)
|参加方法|予約不要/入場無料
|問い合わせ|TEL:03-3280-0099(東京都写真美術館) http://www.topmuseum.jp
|関連リンク|YEBIZO MEETS 地域発信プロジェクト https://www.yebizo.com/jp/program/detail/2019-10-03
|企画|geidaiRAM2(東京藝術大学大学院映像研究科)
恵比寿映像祭 YEBISU MEETS 地域発信プロジェクト

|プロフィール|
桂 英史[メディア研究, 東京藝術大学大学院映像研究科教授]
東京藝術大学大学院映像研究科教授。専門はメディア研究、芸術実践論。せんだいメディアテーク(仙台市)やメディアセブン(川口市)など、国内外で新しい公共文化施設のプランニングに携わる。主な著作には、『インタラクティヴ・マインド』、『図書館建築の図像学』、『東京ディズニーランドの神話学』、『人間交際術 コミュニティ・デザインのための情報学入門』、『せんだいメディアテーク コンセプトブック』(共編著)、『先端芸術宣言』(共編著)などがあり、近刊予定として『芸術実践論考(仮題)』(青弓社)がある。藝大大学院映像研究科が主催するノンディグリープログラム「geidaiRAM2」のプロデューサーを務める。

諏訪敦彦[映画監督, 東京藝術大学大学院映像研究科教授]
映画監督。東京藝術大学大学院映像研究科教授。東京造形大学在学中にインディペンデント映画の制作にかかわる。卒業後、テレビドキュメンタリーの演出を経て、97年に「2/デュオ」を発表し、ロッテルダム国際映画祭最優秀アジア映画賞、バンクーバー国際映画祭国際批評家連盟賞受賞。「M/OTHER」でカンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞。その他の主な作品に「H/Story」「パリ・ジュテーム」(オムニバス)「不完全なふたり」(ロカルノ国際映画祭審査員特別賞)「ユキとニナ」など。主にフランスを制作の拠点とする。完成された脚本を用いない独特の手法で知られる。2018年ジャンーピエール・レオー主演の新作「ライオンは今夜死ぬ」が公開された。また、小中学生の子どもたちへ映画制作を教えるワークショップ「こども映画教室」などの講師を務める。

〈DAY2: SCREENING EVENT〉
|参加作家|RAM2研修生:新井麻弓, エルサムニ・ソフィー, 川上伸太郎, 木村奈緖, 小宮麻吏奈, 小山 渉
RAM2フェロー:青柳菜摘, 飯岡幸子, 玄 宇民, 佐藤朋子
ゲストアーティスト:荒木 悠, 伊阪 柊, オル太, 黒田大祐, 佐藤未来, 潘 逸舟, 百瀬 文, 吉開菜央 (五十音順)
|日時|2019年2月16日[土] 13:00-21:00 (開場12:30)
|会場|渋谷ユーロライブ/渋谷区円山町1‐5 KINOHAUS  http://eurolive.jp
|定員|178名
|参加方法|予約不要/入場無料(途中入場可)
|問い合わせ|TEL:050-6870-1266  MAIL:geidairam@gmail.com(geidaiRAM2事務局)
|関連リンク|geidaiRAM2 http://geidai-ram.jp
|企画|geidaiRAM2(東京藝術大学大学院映像研究科)

|当日タイムテーブル| http://geidai-ram.jp/event/1047/
▼13:00-
木村奈緖 《#newsstand》 9 min
小宮麻吏奈《繁殖する庭 20190216》 17 min
小山 渉 《社会は夢の共同体 -みえないものを語る-》 15 min
川上伸太郎 《東京カミダーリ》 10 min

▼14:00-
エルサムニ・ソフィー (未定) 10 min
新井麻弓 《Swiss Step Aerobics, The gift exercise / Invitation 4.2 : Sakadang / Datong, 半身ワルツ》 13 min
オル太 《スタンドプレー vol.1》 30 min

▼15:00-
オル太 《スタンドプレー vol.2》 20 min
佐藤朋子 《103系統のケンタウロス》 15 min

▼16:00-
佐藤未来 《Retelling Yokohama》 9 min
黒田大祐 《ハイパーゴースト・スカルプチャー – 伊藤博文, マッカーサー, 蒋介石, マルクス, 孫文, 金日成》 10 min
伊阪 柊 《Sprout》 22 min

▼17:00-
潘 逸舟 《ミュージカル・チェアズ》10 min
百瀬 文 《聞こえない木下さんに聞いたいくつかのこと》26 min

▼18:00-
吉開菜央 《風にのるはなし》9 min
吉開菜央 《みずのきれいな湖に》9 min
荒木 悠 《利未記異聞 / WRONG REVISION》15 min
飯岡幸子 《ヒノサト》42 min

▼19:30-
青柳菜摘《家の友のための暦物語》30 min
玄 宇民《逃島記》12 min

▼20:30-
Comments(geidaiRAM2プロデューサー:桂 英史, 高山 明)

geidaiRAM2とは
東京藝術大学大学院映像研究科が主催する「メディアプロジェクトを構想する映像ドキュメンタリスト育成事業」。芸術の社会的な役割が問われているなかで、同時代芸術としての新たな問いを発見し、それをいかにして表現するためのプロジェクトとして実践していくか。その問いに対して、geidaiRAM2はアクチュアルな芸術実践の場を創出する機会を提供するプロジェクトです。従来のドキュメンタリーという表現のあり方を拡張させて、メタフィクションを前提とするポストドキュメンタリーの視点から、メディアプロジェクト(映像作品やインスタレーション作品など)としての表現形式を構想する映像ドキュメンタリストの育成を図っています。
http://geidai-ram.jp

|主催| 東京藝術大学大学院映像研究科 http://fm.geidai.ac.jp
|助成| 平成30年度文化庁「大学における文化芸術推進事業」 http://www.university-artculture.com