Inter-Media II

担当教員:高山 明 教授
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インターメディア特別演習では、世界の演劇理論と日本の伝統文化、先端のメディア技術、そして現在の状況を結びつけて考えます。集うことができなくなってしまった現在、この状況を踏まえて演劇と客席の関係を見つめ直し、演劇とは?舞台とは?何かと考えます。聴く/観る環境をどうつくるか。人の集まり方をどうオーガナイズすれば「演劇」になるのか。この状況は「演劇の危機」であるのか。インターメディア特別演習(高山)では、グループでの議論、そしてまだ答えのない「問い」を重視します。前半では高山教授によるミニレクチャー、グループディスカッション、簡単な発表を中心に、後半では個人面談を中心に、《家庭用ヘテロトピア・エクササイズ》、《家庭用ツアー・パフォーマンスの作品化》という二つの課題に取り組みました。 
メンター:田中 沙季
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ミシェル・フーコー『他者の場所-混在郷(ヘテロトピア)について』を読み、それについてのグループディスカッション・発表を経て、指示書形式の作品を制作しました。免疫が過剰に作用し、外部へ開かれた場所がなくなっていく状況で、外部に対してどうやって開くか。作品への参加を通して、ヘテロ/異なるものとの接続を復帰させるようなエクササイズを考案します。

高山教授自身が考案した、都市でのプロジェクト型の作品形式である「ツアー・パフォーマンス」は、都市のなかで「迷子」になる練習とも言えます。本来は街に出て鑑賞するものであるツアー・パフォーマンスを、どうやって家で「体験」してもらうか?「日本芸能史」「旅と芸能」などのテーマに沿った推薦図書を読みながら、移動の経験を色々な方法で別のメディアに「うつす」=移す/写す/染す/映す、ことについて考えました。
OPEN STUDIO 2020 - ONLINEOPEN STUDIO
インターメディア特別演習 II